一般社団法人 日本難病看護学会認定「難病看護師」制度・申請

概要

難病法案の施行を控えた今、難病を取り巻く社会情勢は大きな変革の時を迎えています。難病看護の質の向上に主体的に取り組める看護師の育成を通して難病患者の医療およびケアの改善を図り、国民の健康と福祉に貢献することが求められております。
日本難病看護学会は、この目的を達成するために、日本難病看護学会認定・難病看護師を認定します。
学会で認定する難病看護師とは、所定の課程を修了し、難病看護の専門的知識を有して、難病患者への直接的ケアと、患者家族への長期に安全な療養環境を提供でき、保健医療福祉の支援ネットワークの核となって患者家族への医療サービス提供に包括性と連続性を持たせることができる看護師です。
日本難病看護学会認定・難病看護師とは、難病看護に関する幅広い知識と療養生活支援技術を有していると認められた者をいい、以下の役割を果たします。

1)難病の病態・病期に応じた看護判断に基づき、患者の主体的な療養生活を支援する看護実践ができる
2)質の高い療養生活を送ることができるよう、難病患者・家族に対して相談・助言を行うことができる
3)難病患者・家族の支援について、看護職員・関係職種の職員に対して連携し、助言・支持ができる
4)難病患者・家族の生活の質向上を目指した地域としての取り組みに参画し、社会支援システムの向上・創造に寄与できる

経験とスキルを生かし、個々の支援チームの中でリーダーシップを発揮できる人材を学会として、認定することで、広く難病療養者の方の生活の質の向上に寄与することが期待されます。

認定研修会

第5回認定研修会・修了試験を開催いたします。

募集期間

平成29年8月7日(月)~平成29年9月22日(金)(予定)

申請先 日本難病看護学会事務局
公財)東京都医学総合研究所
〒156-8506 東京都世田谷区上北沢2-1-6
 難病ケア看護研究室

※書留または、レターパック等追跡可能な送付をお願いします

認定研修会

平成29年12月2日(土)~平成29年12月3日(日)

修了試験

平成29年12月3日(日)

場所 東京(東邦大学)(予定)

認定研修会・修了試験プログラム

▶第5回 認定研修会修了試験プログラム(予定)

認定制度

◇登録までの流れ

  • 1)申請:学会認定難病看護師を希望する者は、応募の際に、研修会受講など認定資格の審査のために申請書類を提出します。
  • 2)資格審査:学会認定委員会によって認定資格の審査が行なわれ、資格が認められると研修会の受講決定通知書と認定審査料(30,000円)の請求書が送付されます。振込手続きの完了をもって、認定審査(研修会受講・修了試験)を受けることができます。
  • 3)研修会:学会指定の研修会の全科目を受講します。
  • 4)修了試験(筆記):研修会最終日の修了試験(筆記)を受けます。認定審査の結果は、後日、合否判定結果として通知します。(認定審査結果通知書)
  • 5)登録:認定審査合格者には、「認定審査結果通知書」と一緒に「学会認定;難病看護師認定証」が送付されます。(認定資格の有効期間は5年間)
  • 6)更新:認定資格の有効期間満了の年度内に、更新申請書類を提出し、更新手続きを経て認定資格を更新します。更新に必要な「認定更新審査料・登録料」は10,000円です。

「学会認定:難病看護師」登録までの流れと更新の流れ


◇申請
1.申請の条件

日本難病看護学会認定・難病看護師の認定を申請するためには、以下の条件を全て満たしている必要があります。

1)日本国の看護師の免許を有すること。
2)罰則を受けていないこと
3)日本難病看護学会正会員であること
4)看護実務経験が通算5年以上かつ難病看護領域実務経験が3年以上であること
5)難病看護・難病保健領域における実践活動経験を有すること
6)日本難病看護学会が開催する認定研修を受講し、学修評価を得て修了試験に合格すること

※上記の条件1)~5)を満たしていることを審査するために、申請書類を提出していただきます。

2.申請書類

学会認定難病看護師の認定の申請書類は以下のものです。必要書類一式を、事務局宛てに送付してください。

1)認定申請書(様式1) ▶様式1認定資格申請書(ダウンロード)
2)履歴書(写真付き・賞罰記載欄あり、様式自由)
3)免許証(保健師、看護師(准看護師を除く))の写し
4)実践報告書(様式2)…2例 ▶様式2実践報告書(ダウンロード)
5)推薦状(様式自由:A4用紙一枚以内)

 ※「4)実践報告」は、申請条件「5)難病看護・難病保健領域における実践活動経験を有すること」の資料および研修会の資料とさせていただきます。
 ※「5)推薦状」の推薦者は、所属機関の長などです。
 ※提出書類の内容について、申請者にお問合せをさせていただくことがあります。

3.受講決定通知書と受講料・受験料の振り込み

学会認定委員会によって申請資格の審査が行なわれ、資格が認められると研修会の受講決定通知書と認定審査料30,000円(研修会受講料20,000円+・修了試験受験料・登録料
10,000円)の請求書が送付されます。所定の金融機関より振込手続きを行って下さい。
振込みの確認をもって研修会の受講が認められます。
※既納の審査料は原則として返却いたしません。

◇研修会

修了試験の受験資格を得るためには、当学会が開催する研修会の受講が必須です。以下は、研修会の講義内容です。
本年度の第5回認定研修会は、平成29年12月2日~平成29年12月3日に、開催されます。

○研修会の講義内容

研修の内容 研修時間数
基礎科目 1 人権と倫理 3
2.難病とは何か  (制度・難病対策含む)
※難病医療コーディネーター/専門員について
3.対象の理解(7)
4.マネジメント(5)
疾病と治療の理解 1 疾患の理解 5
2.症状と障がい
3.治療
4.治療薬の理解
看護実践 1 フィジカルアセスメント (3) 6
2.看護計画の立案と評価 (2)
3.日常生活の援助と医療処置 (10)
4.生活場面・状況別支援 (11)
5.療養場所による看護実践の特徴(3)
難病の地域保健 1.難病の地域アセスメント 2
2.難病における保健所の役割
3.難病医療ネットワーク
4.地域ケアシステムの構築
5.患者会の支援
  • ○テキストは、「ナーシング・アプローチ 難病看護の基礎と実践―すべての看護の原点(桐書房)」を基本テキストとします。
  • ○テキスト購入方法 : 

    [桐書房ホームページ]
    ——————————————
    http://www.kirisyobo.com/newbook/newbook.htm

    [その他の必要事項]
    この欄に、「日本難病看護学会・認定難病看護師研修テキスト用」 と入力してください。

    ○テキストの他、研修会では参考資料を使用する場合があります。
    ※研修会の講義終了後に、修了試験(筆記)を実施します。

◇認定審査について
1.修了試験(筆記)
○研修会の講義終了後に、修了試験(筆記)を実施します。
○試験時間は1時間です。
○出題範囲は、講習会のカリキュラム内容の範囲です。
○出題形式は、選択式問題(四肢または三肢択一)であり、出題数は30問です。
2.認定審査について
○認定審査は、実践活動評価、学修評価、修了試験の総合審査によって行います。
○認定審査の結果は、日本難病看護学会理事会の承認を受けて合否判定をします。
○認定審査の結果は、「認定審査結果通知書」によってお知らせします。
◇登録
○「合格」となった方には、「認定審査結果通知書」と一緒に「学会認定・難病看護師認定証」が送付され、日本難病看護学会「学会認定・難病看護師」として登録されます。
(※登録手続きは自動的に行われます)
○登録者名簿(氏名・所属機関)は、日本難病看護学会ホームページで公開されます。
(※ご意向により、所属機関も公開します)
○「学会認定・難病看護師認定証」が手元に届きましたら、必ず登録内容および有効期限をご確認ください。
○認定資格の有効期間は5年間です。 認定資格の有効期間満了の年度内に、別途更新手続きが必要です。
◇更新手続き
◇ダウンロード